初夢

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海外でも新年最初の夢は特別?こんな意味があるんです

日本では新年最初に見た夢の内容で、どんな一年になるか占う文化があります。

 

海外にも初夢を占い風習はあるのでしょうか?

 

海外にも初夢の風習はあるの?

海外にも夢占いはありますが、新年に見た夢を特別なものとする風習はありません。日本では初夢で一年を占うという風習が強く根付いていますが、いつから始まったものなのでしょうか?

 

その発祥は古く、西行法師が残した「山家集」という歌集に初夢という記述があります。山家集は平安時代末期から鎌倉時代に成立したとされる歌集です。

 

ということは平安時代には既に夢で一年の吉凶を占うという文化があったかもしれませんね。

 

ちなみに、この頃は今とは違い立春を新年の始まりとしていました。つまり、大みそかの夜から元旦に見る夢が新年最初の夢と定義されていたんです。

 

現代の日本では、1月2日から3日に見る夢が初夢とされています。ただし、何日の夜に見る夢を新年最初の夢とするかは、さまざまな説が存在するので、あくまで一般的な定義です。

 

現在のような定義に変わったのは、一説には江戸時代の中期頃と考えられています。

 

大みそかの夜から1月1日の明け方にかけては前年の延長という考えも多く、1月1日の朝、目覚めてからが新年の始まりとされています。

 

さらに大みそかや元日は忙しないせいで夢を見ないことや悪夢を見ることも少なくありません。そのため、1月2日以降に見た夢がその年最初の夢と定義づけられているんです。

 

 

世界中の初夢にまつわるエピソード

海外には初夢という文化こそありませんが、初夢に関する興味深いエピソードが存在するんですよ。

 

中でも有名なのは、アラビアンナイトに登場する女王が見た初夢の物語です。今から1300年ほど昔、アラビアにハールーン・アッ=ラシードという王様がいました。

 

その妻であり女王でもあるズバイダは新年に恐ろしい夢を見ます。夢の内容が気がかりなズバイダは夢占いに詳しい学者に相談しました。

 

学者はズバイダの見た夢を「世界中に水を届ける水路を作れ」という神からのお告げだと解釈しました。ズバイダは学者の言う通り、アラビアの国々にまんべんなく水が行き届くような大がかりな水路を建設します。

 

この時ズバイダが作らせた水路は今でもアラビアの人々にとって重要な水路として残っています。悪夢と思われた夢がきっかけで、かえって生活が豊かになるなんて、面白いエピソードですね。

 

 

世界の夢占いにはこんな意味がある!

日本では縁起の良い夢といえば「一富士二鷹三茄子」なんて言い伝えがあります。

 

海外でも「夢で見ると縁起が良い」とされているものがあります。中には日本にはない独特の解釈がされているものもあります。

 

例えば韓国では、金色の豚がお金を運んでくれる縁起物として親しまれています。良い夢を見たい時には、金色の豚を枕元に置くという風習もあるんです。

 

また、カナダでは大みそかにハッピーエンドの映画を見てから眠ると、良い夢が見られると言われています。映画の結末が頭に残った状態で寝ることで、幸せな夢を見やすくなるという事です。こちらはおまじないよりも、もう少し現実味のある方法ですね。

 

また、海外にはジャスミンやタイム、ヨモギなどのアロマを使うことで夢見を良くする方法も伝わっています。アロマだけでなく、眠る前にハーブティーを飲むのも効果的です。

 

海外では薬草はおまじないに用いられることも多いですが、科学的根拠が全くないわけではありません。

 

心地よい香りでリラックスして眠りにつけば、夢見が良くなるのも納得ですね。